キャリアは考えなくてもいい

2019年01月30日(Wed) 22時39分に投稿された徳島市の介護専門社労士「うえた社会保険労務士事務所」の活動日誌

徳島市の介護業界に特化した社会保険労務士

2019年01月30日(Wed) 22時39分:投稿者は上田佳江

 高校生や、はたまた中学生から「私はこの職業につきたい」と思ってそれに向かって突き進む人もいるが、それはごく少数派。なんとなくやってみようかな〜くらいで選択したり、たまたま勧められて、たまたま求人票を見てという人の方が大半だろう。

 私もそうだ。20代初め、英語が使える仕事をしたくて小さな商社に入った。アメリカやタイ、香港などの会社とやり取りをしながら、物品を輸入して、納期に国内のお客様に収める仕事をした。不良品がでれば、返品や、やり直しを必死で交渉した。お陰で英語はかなり上達した。30代に入ってその会社は閉鎖され、それからFCのパソコン教室の運営をしてみた、そして今は社会保険労務士をしている。やりたかった貿易の仕事、たまたまやってみた仕事、たまたま取った資格。

 全く畑違いの仕事ばかりに見えるが、私の中ではつながっている。その時、その時、全力でやりきったし、お陰で、その時、その時、成長したという実感があるからだろう。例えば、貿易の仕事の時、英語を必死で勉強した。もともと英検2級は持っていたが、働きながら準1級を取った。また、Windows98が出たばっかり時代に、MACがポン机に置かれていて、必死で使いこなした。だからパソコンも強くなった。28万くらいのパソコンを自腹で自宅に買ってまで学んだ。 

 仕事というのは、その任された業務を遂行しようと思った時、数々の自分にないスキルや能力を求められる。特に若いころはまっさらなので、どんなに大変か想像できるだろう。例えば、ある製造の会社で「中国語ができるので、海外との外商部門で働きたい」と応募してきた方がいた。もちろん会社もゆくゆくそこで仕事をしてもらうつもりだったが、まず製品を十分知ってもらうために製造工程に入ってもらうことが前提だった。でも、それを聞くと、彼は就職を辞退したのだ。どんな機械を使って、原料が何で、どんな工程でその製品ができるのか、体験し、知識として学ばなければ、習慣も違う海外の人との渉外などできるはずもない。でも、彼には目のまえに差し出された仕事が自分のやるべき仕事ではないと判断されたのだろう。

 一旦、やってみればいいと思う。人は、一生懸命取り組む過程で、知らず知らず、いろいろな経験をし、今までなかったものを身に付けていく。そうすると、何等かの結果や方向が必ず見えてくる。「もういい」と思うかもしれないし、「もっと」と思うかもしれない。どちらにしても、その前よりうんと成長しているはずだ。だから、やってみて欲しい。自分の今持っている技術や能力は「点」、その点を手掛かりに、広がっていくのだから。その時はしんどいけれど、そのしんどさが、いつのまにか、自分の選択範囲、可能性を広げてくれる。もしも、そこが希望した場所でなくてもだ。

 「置かれた場所で咲きなさい」という、本のタイトルにもなった言葉がある。置かれたところで咲いてこそ、自信をつけた、素直な目で正しい道が選択できるのではないかと思う。キャリアとは作るものではなく、自然に出来上がっていくものだ。20年あまりの仕事人生を振り返ってそう確信する。


| 2019年01月30日(Wed) 22時39分 | 投稿: 上田佳江 | カテゴリ: 思うこと | コメント(0) | ▲TOP |

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